魔鏡通信

それ文は心を映す鏡なれば、徒然なるよしなしごとも己が魂の声なり。 ここに魔鏡とてあやしき鏡あり。胡乱なる作者の心を映じて、 五月蝿なす悪文駄文を吐き散らし、平成の世の禍となす。 これを見る人、酔客の戯れとて一夜の夢に忘れたまうことを願ふ。 臥幽散人記す。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくは本屋のおやじさん

再読。作者はかつてジャックスというバンドをやっていて、その後ソロでも「サルビアの花」などの名曲を生み出した早川義夫さん。私はジャックスの「からっぽの世界」という曲を初めて聴いたとき、触れてはいけないものに触れてしまった、という感を抱いたが…

片足だけ出す犬

うちの犬は寝る時に片足だけ出している。いつでも臨戦態勢に入れるようにするためか。これを見ると、いつも夔(き)を思い出す。古代中国の地理書である「山海経」に曰く、東海の流波山に牛のような蒼い一足の獣がいて、これが水に出入りすると風雨を伴い、そ…

昔の漫画

小学校の時に描いた漫画を読む。絵は雑で下手だしコマ割はフリーハンドだし鉛筆で適当に塗ってあるけれど、素直に面白く読める。かつては体裁を気にせず、下書きもない状態で創作意欲の赴くままに絵が描けたので良かった。今は細かい粗が気になりすぎて、気…

クラムボン考

二疋ひきの蟹かにの子供らが青じろい水の底で話していました。『クラムボンはわらったよ。』『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』『クラムボンは跳はねてわらったよ。』『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』 上の方や横の方は、青くくらく鋼はがねのように…

はじまりの賦

最近、趣味(琵琶)の関係で二回ほど文章を書く機会に恵まれたが、いざ書こうと思ってパソコンに向かうと、なかなか文章がすらすらと出てこない。そういえば最近、仕事以外で長文を書く機会ってなかなかないなあと思い、自らの文章作成能力の衰えに危機感を抱…